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ベトナム/ホイアンの日本人町

ベトナム中部沿岸部に位置するホイアンはチャンパ王国時代からの古い港町である。
諸外国との海のシルクロ−ドの中継交易地として繁栄していた。

日本の江戸時代にあたる16世紀〜17世紀、新天地を求め海を渡ってきた多くの日本人が生活を営み、ホイアンに日本人町が形成されていった。その古い町並みはベトナム、日本、中国などの建築、生活様式など様々な文化が融合したことで、家屋の多くには木材が用いられ、外壁はカラフルに色取りされ、屋根瓦は苔で覆われている。それらはどこか懐かしい風情を醸し出している。

特に日本風といわれる家屋や、1593年日本人によって架けられたと伝えられる屋根付きの来遠橋(別名:日本橋)は往時の面影を色濃く残している。

しかし、1633年江戸幕府により発令された鎖国令によって日本との交易は中断し、日本人の往来も途絶えていった。ほとんどの日本人が帰国するなか、残留する者たちはホイアンの地で生涯を終えることとなる。

信心深い現地の人々に手厚く供養され、今も残る日本人の墓が数基。
そのひとつ、谷弥次郎兵衛さんのお墓は郊外の広大な水田の中、ひっそりとした姿そのままに、土地の人々に守られていた。 また、人家の庭先にある藩次郎さんのお墓で手を合わせていると、家の老婆が線香を持って来てくれた。老婆は朝晩お参りしているそうだ。お婆さんの好意に謝意を述べ、その場を後にした。

遠い異国の地で望郷の念に駆られながら過ごしたであろう、彼らのお墓は日本の方角を見据えるかのように立っている。

このように日本との関係も深いホイアンの町は、1999年にユネスコの世界遺産に登録されている。

(1991年撮影)

 
     
   
   
   
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